JTBグループ、中国人観光団体向けの添乗員を養成

本誌東京特派員  賀 雪鴻

 中国人の訪日観光団体は2000年9月に解禁となり、2001年度は前年比440%増の1万8千人を超えている。これからも年々増えると見られている。これに応じて、日本国内で業務知識があり、団体の旅程管理ができる中国人の添乗員の必要性が高まってきている。

 JTBグループは、「中国人訪日観光団体」の取扱指定旅行会社に、JTBを含むグループ4社が指定されている。増加している中国人訪日観光団体の取扱に対応するために、このほど、在日中国人を対象とした「添乗員養成研修会」を行い、日本国内旅行関係法や接客マナー、観光地理、運輸・宿泊機関との確認業務など、添乗員として身に付けるべき基本的な知識を講義した。研究会に参加した39人の中には、34人が日本国内で添乗員業務に従事するための「国内旅行業務旅程管理指定研修」(国家資格指定研修)に合格した。

 10月16日に、東京都品川区にあるJTB本社で、合格者修了証授与式が行われ、佐々木隆社長から34人の研修修了試験合格者に「研修終了証」を手渡された。

 在日中国人を対象にこのような研修が実施されるのは、日本の旅行業界では初めてである。関係筋によると、今後も業務の増加に応じて、もっと多くの中国人添乗員を養成する研修が実施される。