中国の有人宇宙船、3年内に打ち上げ

 中国の有人宇宙飛行計画の進展に合わせて、宇宙飛行士の訓練が急ピッチで進められている。計画によると、有人宇宙船の打ち上げに成功すると、中国は宇宙飛行士が短期的に滞在する宇宙実験カプセルを打ち上げ、宇宙ステーションを建設し、宇宙飛行士を月に送る目標の達成を目指す。

 北京で発売された週刊誌「瞭望」によると、23人の宇宙飛行士が3年内に打ち上げられる。

 中国の宇宙飛行士の訓練が始まったのは1990年代で、2人の宇宙飛行士が96年、モスクワで訓練を受けた。訓練基地の建設も全面的にスタートした。北京郊外にある中国宇宙タウンは世界で3番目に大きい宇宙飛行士訓練施設である。

 訓練を受けている未来の中国の宇宙飛行士は豊富な飛行経験のある空軍パイロットである。宇宙飛行士に選ばれる条件は、飛行時間が1000時間を超えていること、基礎体力があること、1分間に24回転する回転椅子を使った、震動や酔いに対する耐久能力など、宇宙タウンにある訓練設備を使った「技術試験」に合格しなければならない。

 宇宙飛行計画を担当している中国政府職員によると、未来の宇宙飛行士は数学、物理、生物などの分野で学士以上の学歴をもっており、毎日10時間の厳しい訓練を受けている。教育・訓練の内容は天文、地理、医学、飛行力学、ロケット、宇宙船など一般的な知識に関する教育、宇宙環境、模擬宇宙飛行など特定の内容に関する強化訓練である。最終的に専門的な試験に合格しなければ、宇宙飛行士にはなれない。

 6年前に建設が始まった空間技術研究試験センターは、中国が資金を投入して建設した、宇宙船と大型衛星の組立、試験、テストを一体化した重要プロジェクトである。試験センターには、宇宙船の研究に関する10大重点実験室が含まれており、多くの施設の技術指標は世界の先端水準に到達している。試験センターは宇宙船「神舟号」の孵化器としての役割を果たしたばかりでなく、持続可能な宇宙計画を遂行するためのハード面の保証を提供した。

 同試験センターにある真空環境模擬器は、宇宙飛行士が地上で宇宙飛行の実験を進めるための核心的な設備で、199711月にテストに成功してから、世界の5大真空容器の1つになった。宇宙食を専門に開発するための実験室も、すでに完成している。