江沢民主席、小泉首相と会見

 江沢民国家主席は1027日午後、メキシコのロスカボスで、小泉純一郎首相と会見し、次のように述べた。

 今年は中日国交正常化30周年にあたる。先月私は北京で、13000人余りの日本各界の友人と会った。会場は友好の熱気にあふれていた。他の国と比べて、中日関係の最大の特色は中国人民と日本人民の間に長い付き合いがあり、互いに参考にし、助け合った友好の伝統があるということだ。しかし日本軍国主義が中国を侵略し、中国人民に大きな災難を与えた痛ましい歴史もある。そこで私は「歴史を鑑とし、未来に向かう」ことを提起した。歴史問題に対する認識は13億人民の感情にかかわることであり、日本側特に日本政府の指導者が、中日両国の子々孫々の友好のために、この問題に正しく対処し、関連問題を適切に処理するよう希望する。

 小泉首相は次のように述べた。日中国交正常化30周年の記念行事の規模の大きさは、両国関係の基礎が強固で、日本各界が中国との関係の一層の強化を希望していることを示している。過去の戦争については、深く反省しなければならず、繰り返してはならない。

 双方はまた、共に関心をもつ他の問題について意見を交換した。