江沢民主席、高柳IEC会長と会見

 中国の江沢民国家主席は1031日、北京の中南海で国際電気標準会議(IEC)会長の高柳誠一博士はじめ重要役員および理事らと会見した。 江主席はまず中国政府を代表し、第66回IEC総会の北京開催に祝意を表した。また「現代科学技術は日進月歩で、経済のグローバル化も加速しており、国際標準化と規格認証作業は世界の経済、貿易、科学技術、工業発展にとって不可欠の重要な基礎となっている。IECの基準は人々の生活の質的向上と国際的技術協力の発展に重要な役割を果たし、また貿易の技術障壁をなくすうえで、有効かつ積極的役割を果たしている」と述べ、IECの業績を賞賛した。

 江主席は「中国は発展途上国として、世界貿易機関(WTO)に加盟した。今後、IEC加盟各国と協力し、国際的経済・貿易協力を積極的に推進したい。われわれはIECが中国の標準化、規格認証部門と幅広く協力するよう希望し、また中国企業がIECの基準制定や評定活動に参加するよう奨励する」と述べた。

 高柳会長は江主席の会見に感謝し、また現在、北京で開かれている総会の状況を説明した。高柳会長は「1990年に初めて中国でIECの総会を開き、成功した。第54回だった。この12年間、中国は経済が急速に発展し、IECの事業の発展に寄与し、大きな成果をあげた。IECは今後、電気電子技術分野の製品、技術、市場の発展で中国との協力を一層強化する」と述べた。

 会見には呉儀・国務委員、国家品質監督検査検疫総局の李長江局長、李伝卿副局長、IEC中国国家委員会の王鳳清主席が同席した。