江沢民主席、韓国盧泰愚元大統領と会見

 江沢民国家主席は1120日午前、北京の人民大会堂で、韓国の盧泰愚元大統領一行と会見し「中国は一貫して半島の平和と安定の維持に努力しており、半島の平和と安定に役立つことなら、どんなことでも支持し、背くことなら反対する」と表明した。

 また「核問題に対する中国の立場は明確だ。中国は一貫して半島の非核化を支持し、大量殺傷兵器の拡散に反対している。対話と協議を通じて関係問題が解決されることを願っている。朝米が1994年に署名した核の枠組みに関する取り決めは苦労して手に入れたもので、着実に順守すべきだ。それは各方面の共通の利益にかなっている」と強調した。

 江主席は国交正常化10周年の年に訪中した盧氏を歓迎し、次のように述べた。この10年間、両国関係は順調に発展してきた。金大中大統領が1998年に訪中した際、私と共に21世紀志向の協力パートナーシップの構築を宣言したが、両国関係は現在、全面協力の新しい段階に向かっている。両国関係の急速な発展は、両国の共同発展を促進してきたばかりでなく、朝鮮半島やアジア太平洋地域の平和と安定にも積極的に貢献してきた。

 また先ごろ閉幕した中国共産党第16回全国代表大会にふれ、次のように述べた。今回の大会は、中国共産党と中国の発展にとって重要な歴史的意味をもっている。今回の大会で、共産党の中央指導集団は新旧の交代を円滑に実現した。16回党大会の決議は共産党と中国の各民族人民が時代と共に前進し、開拓と革新に取り組み、自信をもって中国の特色ある偉大な社会主義事業を引き続き前進させるのを励ますだろう。

 盧氏は、中国共産党第16回全国代表大会が成功を収めたことに祝意を表し、江主席にあてた金大統領からのあいさつを伝えた。また次のように述べた。16回党大会は重要思想「3つの代表」を党規約に盛り込み、2020年までに小康社会(いくらか余裕のある社会、1人当たりの国民所得が1000ドルに達する社会)を全面的に実現する目標を打ち出した。それは中国の今後の発展にとって、非常に重要な戦略的意味をもっている。

 さらに盧氏は「この10年間、各分野の両国の友好協力関係は大きく発展した。この関係が今後も発展することを願っている」と表明した。