中日民間友好団体責任者会議、アピールを発表

 「中日民間友好団体責任者会議のアピール」が128日、北京で発表された。アピール全文次の通り。

 中日両国が国交正常化30周年を迎えるにあたり、両国の53にのぼる民間友好団体の責任者は北京に集い、1年前に発表された「新世紀の中日民間友好宣言」を振り返り、21世紀の中日友好関係の前途を展望し、中日国交正常化30周年を新たな契機に、共に努力して、新世紀の中日友好関係を発展させるため貢献したいとの希望を表明した。そのため、次のように呼びかける。

 1、中日両国の民間友好団体は「中日共同声明」「中日平和友好条約」「中日共同宣言」の原則の精神を堅持し、相互協力を強化して、中日関係の健全で安定的な発展を推進していく。

 2、中日両国は一衣帯水の隣国で、仲良くすれば両国に利益がもたらされ、戦えば両国が傷つく。「歴史を鑑にして、未来志向に立つ」精神に沿って、中日関係の正反両面の経験と教訓を真剣に総括、くみ取り、正しい態度で歴史に対処しなければならない。両国の友好関係に危害をもたらす恐れのある事態は事前に防止し、速やかに処理するよう努力し、中日関係の大局を維持すべきである。

 3、中国の世界貿易機関(WTO)加盟は、中日の経済貿易協力をさらに拡大するための新たなチャンスを提供した。我々は双方の経済貿易協力を推進するため積極的に努力し、中日両国の共同繁栄とアジア太平洋地域の平和と発展のため貢献すべきである。

 4、政治、経済、科学技術、文化、スポーツ、教育、観光、女性、地方交流などの各分野で、内容が豊富で、形式が多様な交流を展開し、中日両国人民間の相互理解と信頼を深め、誤解とわだかまりを取り除き、中日両国の長期的で安定的な善隣友好協力関係を構築し、中日両国人民の子々孫々にわたる友好を実現する。

 5、若い世代が中日両国の歴史と文化、伝統的な友情、前途についてよく理解できるよう、青少年が歓迎する交流活動を幅広く展開し、中日友好事業の後継者を育成するため努力する。

 双方の代表は、中日国交正常化を実現するため、また中日の友好を促進、両国人民の友情を発展させるため貢献した先輩に崇高な敬意を表し、彼らの遠大な見識と献身的な精神を継承して、引き続き中日友好事業のため奮闘する決意を表明する。