李鵬委員長、米下院外交委員長と会見

 李鵬全国人民代表大会常務委委員長は129日午後、北京の人民大会堂で、米下院外交委員会のハイド委員長を団長とする代表団と会見し、次のように述べた。

 中国全人代は米議会との交流を重視している。米国の議員が中国を参観訪問し、理解と友情を深めるのを歓迎する。中米関係は現在、好ましい発展傾向をみせている。今年10月、江沢民主席が米国を訪問し、ブッシュ大統領と素晴らしい会談を行った。両国はテロ対策や経済貿易など幅広い分野の交流と協力で新たな進展を収めており、重要な国際問題や地域問題でも効果的な交流と協調を進めている。中米関係の発展は両国人民に実益をもたらしており、アジア太平洋地域と世界の平和と安定を維持することに重要な役割を果たしている。

 李委員長は、ハイド委員長の求めに応じてテロ対策やイラク問題に対する中国の原則的立場について説明し、また次のように述べた。長年にわたり、中米関係の改善と発展は、共和、民主両党の一致した支持を得ている。米議会の多くの友人は両国人民の相互理解と友情を深めるために有益な仕事を進めてきた。両国は共通点もあるが、意見の食い違いもある。われわれは小異を残して大同につき、両国関係を発展させることができる。米議会の多くの友人が積極的な役割を果たし、中米関係を促進することを望んでいる。

 ハイド委員長は「米国と中国は過去も現在も共通の利益をもっている。両国は関係を一層発展させ、協力を強化すべきだ」と強調。「911」(米同時多発テロ)事件以降の両国のテロ対策協力に満足の意を表し、米議会を代表して中国の支持に感謝した。