駐WTO中国常駐代表団、代表部を開所

 中国の世界貿易機関(WTO)常駐代表団は128日ジュネーブで、代表部のプレート除幕・開所式を行った。

 沙祖康国連ジュネーブ常駐代表団大使が孫振宇・初代WTO常駐代表・大使および、歴代関税貿易一般協定(ガット)交渉代表団長を務めた沈覚人、?志広、谷永江の3氏を招待客に紹介した。

 熱烈な拍手のなか、2人の大使と3人のガット復帰、WTO加盟交渉の証人が代表部の銅製プレートの除幕を行った。

 孫大使は中国の初代WTO駐在大使であるため、特に注目を集めた。プレート除幕式は午後130分に予定されていたが、招待客は午後1時前に続々と会場に到着した。WTOのムーア事務局長、WTOメンバー国のジュネーブ駐在代表ら約400人が開所・プレート除幕式に出席した。

 孫大使は「15年にわたる苦しい交渉を経て、中国はWTOに加盟した。中国は権利と義務の均衡を基礎に、WTOのルールを厳格に守り、約束を着実に履行し、多角的貿易体制の発展のため積極的に貢献していく。中国は他の加盟国と共に、すべての加盟国が多角的貿易体制のなかで利益を得られるよう努力していきたい」と表明した。

 ムーア事務局長は「中国のWTO加盟はWTOにとっても中国にとっても、非常に重要な意味をもっている。中国の加盟によって、WTOにも中国にも変化が生まれることになるが、この変化が今世紀の国際社会に影響をもたらすことは必至だ。WTOメンバーの拡大は世界の経済協力を促進することに重要な役割を果たすだろう。この意味から言えば、WTOは今、世界的な貿易組織になった」とあいさつした。