人民元の預金金利、平均0.25ポイント引き下げ 

 中国人民銀行は220日、世界の経済成長の鈍化が中国の経済成長にもたらす不利な影響を克服し、国民経済の持続的、急速、健全な発展を維持するため、中国人民銀行は21日から、金融機関の人民元預金の金利と貸出金利を引き下げると発表した。

 発表によると、今回の利下げにより、金融機関の各種預金金利は平均で0.25ポイント引き下げられる。普通預金の金利は0.27ポイント引き下げられて0.99%から0.72%に、1年物の定期は0.27引き下げられて2.25%から1.98%となる。貸出金利は平均で0.5ポイント引き下げられる。6カ月物の貸出金利は5.58%から5.04%に、1年物の貸出金利は5.85%から5.31%に引き下げられる。

 金融機関が中国人民銀行に預ける準備預金の金利も2.07%から1.89%に引き下げられる。中国人民銀行の各種再融資金利もそれぞれ0.54%引き下げられ、1年物の再融資金利は3.78%から3.24%に引き下げられる。

 中国人民銀行の関係者は「今回の利下げは中国人民銀行が中国の経済成長が鈍化、消費者物価が数カ月続けて下落している事態に対応するためにとった措置である。預金・貸出金利の引き下げは住民、企業、銀行など各方面の利益を総合的に考慮し、企業の金利負担軽減を重点的に考慮したものである。今回、貸出金利の引き下げ幅が預金金利の引き下げ幅を0.25ポイント上回ったが、これによって企業の金利負担は軽減される。企業のコスト削減、生産と経営の発展に役立つ。預金金利の引き下げ幅が貸出金利の引き下げ幅を下回ったことで、銀行の預金金利と貸出金利の格差が縮小した。これは商業銀行の経営管理を改善、競争力を増強することに役立つ」と語った。

 また中国人民銀行は「各金融機関は政府が定めた利率に関する法律・法規を厳守しなければならない。金融機関が中国人民銀行の定める預金・貸出金利を上回る金利を設定した場合、法的保護は受けられず、いかなる単位、個人、金融機関も規定を上回った部分の利息の支払いを拒否することができる。政府の利率政策に背いた機関と責任者については、中国人民銀行が法律に基づいて処罰し、犯罪構成するものについては、法に基づいて刑事責任を追及する」と重ねて表明した。