昨年の工業生産額の伸びは10%前後

 国家経済貿易委の李栄融主任は「年間売上高が500万元以上の企業の生産額(付加価値ベース)を10%前後、設備更新・技術改造投資を10%以上、消費財小売総額を実質で10%前後増やし、工業企業の経済収益を2002年より増やすことが、2003年の経済貿易活動の主な奮闘目標である」と語った。

 李主任は北京で開かれている全国経済貿易工作会議で次のように述べた。全国の経済貿易部門は2003年、企業の改革と再編を大々的に進め、国際競争力を備えた大企業や大企業グループの育成を急ぎ、制度の確立と規範化された運用に重点的に取り組み、電力、金、希土類などの業界の再編に力を入れなければならない。現代企業制度に基づいて集団所有制企業の改革を深める。中小企業を積極的に支援し、国内民間資本の市場参入分野を広げ、投融資、税制、土地使用、貿易などの分野の競争に非公有制経済が参入するための条件を整える。

 また次のように述べた。2003年は企業の技術進歩を大々的に推進し、工業構造の合理化、グレードアップ、全体の資質向上を促し、国債資金を利用して企業の技術進歩を支援していく。来年は情報技術(IT)を工業分野に応用する事業、装備製造業を振興する事業、基幹産業を強化する事業、老朽工業拠点を改造、振興する事業に、国債資金を重点的に投入する。

 さらに次のように述べた。2003年は近代的な流通業態を大いに発展させ、大型チェーングループの発展を奨励し、流通企業の情報化と電子商取引の発展を推進し、東部地区、中部地区、外資、大型流通企業グループが西部地区で事業を展開するのを奨励し、経済が発達した地区が農村市場を開拓するのを促す。経済運営の総合的協調、観測、コントロールを強化し、資源の節約、総合利用、環境保護に関する活動を強化し、世界貿易機関(WTO)加盟に対応する活動に力を入れ、市場経済秩序の整理と規範化に取り組み、安全管理を着実に強化することも、来年の活動の重点である。