外交部副部長、小泉首相の靖国神社参拝で日本側に厳正な交渉を申し入れ

 楊文昌外交部副部長は114日北京で、日本の阿南惟茂中国駐在大使を緊急に召見し、小泉純一郎首相が今日、靖国神社を参拝したことで日本側に厳正な交渉を申し入れた。

 この中で楊文昌副部長は「小泉首相が中国政府の一再ならぬ交渉と強い反対をものともせず、再び第二次世界大戦期間中 中国とアジア諸国の人々を虐殺したA級戦犯が祭られている靖国神社を参拝した。中国側は小泉首相の誤った行動に強い不満と憤慨を表明する」との立場を明らかにした。

 楊文昌副部長は「第二次世界大戦期間中、日本軍国主義は数千万にのぼる中国とアジアの人々を虐殺し、数え切れないほどの経済的損失をもたらした。この世界にまたとない悲惨事の歴史的教訓は絶対に忘れてはならない。小泉首相の誤った行動は中国とアジア諸国の人々の感情を傷つけ、中日関係の政治的基盤を損ない、日本政府の行った侵略の歴史を正視し、反省したいという承諾に背くものである」と指摘した。

 楊文昌次官は「歴史を正しく認識してこそ、歴史上の悲惨事の再度発生を避けることができ、アジア太平洋地域の和平と発展を確保することができる。われわれは小泉首相が中国政府と国民、それにアジア諸国の人々の正義な声を真剣に聞き取り、確実な措置を講じて靖国神社参拝という誤った行動がもたらした悪い影響を取り除き、中日関係を『歴史を鑑とし、未来に目を向ける』という正しい軌道に戻らせるよう要求する」と強調した。

 同日、中国の武大偉日本駐在大使も命令を奉じ、東京で日本の竹内行夫外務次官に厳正な交渉を申し入れた。