江沢民主席、ブッシュ大統領と電話会談

 江沢民国家主席が2月7日、アメリカのブッシュ大統領と電話会談を行った。

 ブッシュ大統領がイラク問題や朝鮮の核開発問題についてのアメリカ政府の立場や見解を明らかにしたことに対し、江沢民主席は、まずイラク問題についての中国側の原則的立場を表明し、「国連監視検証査察委員会と国際原子力機構のイラクでの兵器査察はいくらか成果をあげているが、幾つかの問題も存在している。またイラク側は疑問に対しては回答する義務があり、国連とよりよく協力すべきで、如何なる大量破壊兵器をも確かに保有していないことを証明しなくてはならない。中国は国連のこの二つの機構の査察継続への支持を主張する」としたあと、イラク問題の重要性を強調し、国連安保理の権威を維持するよう求めた。

 更に朝鮮の核開発問題について江沢民主席は、「朝鮮半島の非核化を実現し、朝鮮半島の平和と安定を維持することは国際社会の共通の認識である」と強調し、各関係方面が共に努力し、朝鮮の核開発問題の平和解決をはかるよう期待した。