江沢民主席、シラク大統領とイラク問題について電話会談

 江沢民国家主席とフランスのシラク大統領が2月7日午後、電話会談を行い、イラク問題について意見を交換した。

 席上、シラク大統領は、イラク問題についてのこのほどの国連安保理会議に対するフランス側の見解を述べ、「各情況からみて今は国連の1441号決議を堅持していき、イラクでの査察活動を強めるべきで、戦争を引き起こす行動に出るべきではない」との考えを示した。
これに対し江沢民主席は、イラク問題の政治解決を求める国際社会の要求は強くなるばかりで、この面での国連安保理の責任は大きく、戦争防止に全力すべきだとの中国政府の立場を強調したあと、「イラクは当事者側としてよりはっきりした解釈を行うべきである。また国連監視検証査察委員会と国際原子力機構は安保理からはっきりとした権利を授かっていることから、我々はその査察活動の継続を支持すべきだ」と語った。

 江沢民主席はまた、「国連の枠組み内におけるイラク問題の政治解決は、国際社会の求めるところであり、関係各方面のこのための努力を我々は促していかなくてはならない」と強調した。