中国保険監督管理委員会

外国保険会社の中国市場進出を段階的に許可

 中国保険監督管理委員会の呉定富主席は1月26日に開かれた「2003年全国保険工作会議」で、今年は国有保険公司の株式制改革を重点とし、市場を方向とする改革を大いに推し進め、対外開放を引き続き拡大し、段取りを追って外国保険会社の中国市場進出を許可し、外資系保険会社に対するユーザーと地域などの面の制限を取り消し、保険業の快速な発展を保つと語った。

 呉定富主席は、保険資金の運用管理体制改革を積極的に模索しなければならず、条件を備えた公司は保険資産管理公司を設立することができ、保険資金の運用管理水準と投資の収益率を着実に高め、資本市場における保険資金の役割を真剣に検討しなければならず、保険監督管理委員会は関係部門とともに保険資金の運用ルートを広げる具体的な提案の制定について検討、制定すると指摘し、次のように述べた。

 2002年末現在、中国の保険資金運用残高は5799億3000万元に達したが、保険資金運用の収益率はわずか3.14%とここ数年来の最低であり、保険公司の持続的な経営能力と償還能力はそれによって影響を受けている。現在、政府債券に投資し、銀行に預金する保険資金の比率が高すぎ、企業借金と金融借金への投資も制限され、証券市場への直接投資もできない。これらの問題について、国務院の関係指導者は真剣に検討すると表明した。保険監督管理委員会は、もっぱら保険資金運用管理体制改革問題を検討し、新しい保険資金の運用ルートを積極的に模索する新しいグループを設立する。保険資金運用の重要性を十分に認識し、資金運用と業務発展を同じく重要な地位に置かなければならない。

 呉定富主席は、保険監視・管理作業は一段と法制化、規範化しなければならず、できるだけ早く「保険法」と組み合わせる法規と規則を制定し、充実させ、国務院の関係部門と協力して「保険違法行為処罰規則」の起草、「保険公司管理規定」の改正、「保険保障基金管理規則」の制定を急がなければならないと強調した。