中国宇宙飛行科学技術グループ

今年に衛星8個、宇宙船1機を打ち上げ

 中国宇宙飛行科学技術グループ公司の張慶偉総経理によると、今年、中国は衛星8個と宇宙船1機を打ち上げるが、これは打ち上げの数量と品種の最も多い年である。

 このほど、専門家たちは「神舟4号」宇宙船に対する評価をパスさせたが、これはその信頼度と安全性が有人飛行の基準に完全に達していることを証明し、中国の有人宇宙飛行技術がすでに成熟期に入り、有人飛行の実現に向かって重要な一歩を踏み出したことを示している。有人飛行プロジェクトの実施で、中国は同技術をマスターした世界3番目の国となり、中国の影響力をさらに拡大し、今後の宇宙資源の開発と平和利用のために好ましい条件を整えた。

 昨年、宇宙飛行科学技術グループは風雲1号D星、海洋1号A星、資源2号衛星を打ち上げ、続々とユーザーに引き渡した。とくに海洋1号A星の打ち上げ成功とユーザーへの引き渡しは、中国の海洋衛星のブランクを埋め、中国の海域監視・管理と海洋資源利用のためにハイテク手段を提供した。風雲2号02衛星、大型地球静止軌道衛星の共用プラットホームおよびシン諾2号衛星の開発がスムーズに進められ、風雲3号気象衛星の開発も重大な進展をあげている。現在、12個の衛星は軌道に沿って正常に運行している。長征シリーズ運搬ロケットは昨年4回も衛星3個、宇宙船2機の打ち上げに成功し、1996年10月以来27回連続して成功裏に打ち上げるという好記録を保っている。

 中国は現在、風雲1号太陽同期軌道気象衛星2個と風雲2号地球同期軌道衛星2個が宇宙で運行中で、2種類の気象衛星が同時に軌道上で運行する世界3番目の国となった。これらの気象衛星と資源衛星が提供する気象予測と災害モニターリングは、国民経済発展に対し重要な役割を果たし、災害軽減だけでも毎年損失を数百億元減らすことができる。

 中国の有人宇宙飛行技術プロジェクトの7大のシステムのうち、宇宙飛行科学技術グループは宇宙船とロケットの開発を引き受けている。昨年、「神舟3号」、「神舟4号」宇宙船は長征2号Fロケットで打ち上げに成功し、無事帰還した。