胡錦涛副主席、パウエル長官と会見

 胡錦涛国家副主席は2月24日、北京を訪問中のアメリカのパウエル国務長官と会見し、「中米両国関係は全般的に見て良好な趨勢にあり、中国側はアメリカ側と共に、両国関係のこうした積極的な趨勢を維持し、強化させていきたい」と述べた。

 胡錦涛副主席はその際、国際社会から注目を集めているイラク問題と朝鮮の核問題について、「中国政府は国連安保理の関連決議を全面的に、厳格にかつ着実に履行し、大量破壊兵器を実際に持たないようイラク側に求める同時に、国連の枠組内におけるイラク問題の政治解決を主張している。また、朝鮮の核問題で中国政府は、朝鮮半島に核兵器があってはならず、その平和と安定が維持されていくべきだと主張している。歴史の経験が証明しているように、対話を行ない協商することによって、朝鮮の核問題を適切に解決できる」と述べた。

 これに対して、パウエル国務長官は、「米中両国関係は多くの分野で重要かつ新しい進展を遂げた。ブッシュ大統領とアメリカ政府は中国とより緊密な関係を確立し、中国との協力を積極的に強化していきたいと願っている。台湾問題は中国にとって非常に敏感な核心問題だということをアメリカ政府は認識しており、一つの中国の政策を堅持し、米中間の三つの共同コミュニケやアメリカ側の各承諾を遵守していく」とした上で、イラク問題と朝鮮の核問題に関するアメリカ政府の政策と今後の措置などを説明した。