中国外交部、朝鮮のミサイルは中国
からきたというデマに反駁

 孔泉外交部スポークスマンは2月25日の記者会見で、朝鮮が24日に日本海に向けて発射したミサイルは中国からきたものだとい報道は根拠がなく、非常に無責任なものであると強調した。

 孔泉スポークスマンはその際、「大量破壊兵器、特にミサイル、生物化学兵器や核兵器に対しては厳しい管理を実施し、その輸出禁止を決めている。中国は責任感のある国で、極少数の者によるまったく根拠のない無責任な言論に断固と反対する」と述べた上で、朝鮮半島の平和と安定を維持することの重要性を強調し、冷静と自制の態度を保つよう関係各方面に求めた。

 孔泉スポークスマンは更に、朝鮮の核問題解決について、米朝双方は平等な対話による“第一歩”を踏み出すべきであり、直接の対話をいち早く開始すべきだとの中国政府の主張を明らかにしたあと、「多国間協商による朝鮮の核問題解決というアメリカの提案については各方面が認識の一致に達する必要があり、もし当事者側が異議を唱えれば、これは実現できない」とした上で、この問題の政治的かつ外交的手段による平和解決を改めて主張した。

 また孔泉スポークスマンは、同じ記者会見の席上、兵器査察を強化することによるイラクの武装力解除を支持し、国連安保理による新しい決議案可決は必要ないとの中国政府の見解を表明した。

 孔泉スポークスマンは、これについて「フランス、ドイツとロシア三国がこのほど国連安保理に提出したイラクでの兵器査察メカニズムを強化することについての覚書に中国は同意し、今の急務は、安保理が全会一致で可決した1441号決議を全面的に履行することだ」としている。

 また孔泉スポークスマンは、「アメリカのパウエル国務長官は中国を訪問し、新しい決議案を国連安保理に間もなく提出することを含むイラク問題についてのアメリカ側の次の措置を中国の指導者に紹介したが、中国の唐家セン外交部長は、国連の枠組み内におけるイラク問題の政治解決とイラクによる1441号決議の全面的で厳格かつ確実な履行を強調した」と述べた。

 尚、孔泉スポークスマンは、この記者会見で、キューバのフィデル・カストロ国家評議会議長が26日から中国での公式訪問を始めると発表したあと「カストロ議長の中国訪問は、両国の相互理解を一層深め、両国指導者は二国間関係の発展について踏み込んだ協議を行い、これによって双方の経済貿易界、企業界とその他分野の協力も推し進められていくに違いない」と述べた。