三峡ダム、電力不足地域に電力を優先供給

発電能力70万キロワットの三峡ダムの3号発電ユニットが8月16日、72時間の試運転を無事終了させたあと、一日運転を停止して検査を行い、8月18日から発電を本格的に開始した。

3号ユニットは現在の水位で最大発電効率が55万キロワットに達した時点で、1日当たり1320万キロワット時を華東、華中地域に送電することができるという。

国家発展改革委員会の「2003年三峡水力発電所電力納入計画の調整に関する通達」に基づいて、三峡ダムは年内に電力不足が深刻な地域に優先的に電力供給するが、華東電力供給網に28億1000万キロワット時、華中電力供給網に25億5000万キロワット時、重慶市に7億7000万キロワット時送電する。このうち華東電力供給網の上海、江蘇、浙江にはそれぞれ12億キロワット時、8億7000万キロワット時、7億4000万キロワット時、華中電力供給網の河南、湖北、湖南にはそれぞれ13億3000万キロワット時、8億1000万キロワット時、4億1000万キロワット時が送電される。

三峡水力発電所の送電価格は、電力供給を受ける省、市の電力ステーションの平均送電価格を基準として確定されている。これに基づいて計算すれば1キロワット時0.25元となる。来年には三峡ダムの電力が広東、江西、安徽の各省にも供給されるという。