中国の今年一年の観光収入は2700億元損失

国家観光局の何光?局長は8月9日、新型肺炎SARSの影響を受けて、中国の観光業界は1989年以来初めてマイナス成長となる見込みであると語った。

何局長によると、今年の中国観光産業の年間外貨収入は前年同期比88億ドル、国内観光収入は同じく2037億元、観光収入総額は同じく2769億元それぞれ減少した。

今年上半期(1−6月)の海外観光客数は延べ4132万人で、前年同期と比べて152万人減少し、このうち外国人観光客数は延べ462万人で、前年同期と比べて152万人減った。外貨獲得額は36億ドル、国内収入は840億元それぞれ減少した。

何局長は、SARSが中国経済に与えた影響は、短期的なもので一部の区域に限定されているため、大きな影響を及ぼすまでに至っていないと強調し、今年上半期の中国のGDP成長率は8.2%となり、外資導入額は303億ドルで、前年同期と比べて34%増え、外貨準備高は3400億ドルに達し、日本に次いで世界第2位にランクされていると語った。

しかし、観光業界は、今年上半期の統計と年間マイナス予測を比較しても、下半期(7−12月)もSARSの影響から脱けきれないと消極的に予測している。国家観光局はさまざまな措置を講じて観光産業の復興に努めているものの、完全な回復にはまだかなり時間を要するとされている。