中国、「六カ国協議では“朝鮮半島の非核化”の目標を確認」と表明 

孔泉外交部スポークスマンは9月4日の記者会見で、北京での六カ国協議を通じて、「朝鮮半島の非核化」の目標は確認されたと強調した。

孔泉スポークスマンはその際、「朝鮮半島の核問題の平和解決プロセスはすでに起動した。対話というプロセスを続行していけば、協議参加各側は相互の理解を深め、懸念をなくし、各側の間、特に朝米間の共通の認識を一層拡大し、最終的には朝鮮半島の核問題を平和的に解決していけるものと中国側は期待し、これが実現すると信じている」とした後、朝鮮半島の核問題について交渉を継続していくことは、朝鮮側に核兵器を開発する時間を提供することになるとの見解には同意しないという中国政府の立場を表明した。

また孔泉スポークスマンは、イラクの暫定内閣の発足を歓迎するとの中国政府の姿勢を示した。

孔泉スポークスマンはこれについて「イラク問題での中国の根本的目標は、イラクでの正常な秩序のいち早い回復とイラク国民による自主的な主権行使であり、この過程で、イラクの独立、主権と領土保全は守られるべきである。この暫定内閣の発足が、イラクの治安維持にプラスとなり、イラク国民の自主的な主権行使の実現の助けになるよう中国は期待している」と述べた。

孔泉スポークスマンはまた、今のパレスチナ・イスラエル情勢にふれ、「中国は、パレスチナ・イスラエル地域で起きた暴力テロ事件に懸念を抱き、イスラエル・パレスチナ双方が確実な措置を講じて、中東問題の平和解決という軌道に戻るよう希望している」と述べた。

孔泉スポークスマンはこのことについて、「全般的に見て、今の中東情勢は“逆戻り”という状態にある。これまで国際社会はこの問題解決で努力を重ね、和平プロセスの進展を促してきた。中東和平に関する“ロードマップ計画”の制定がその現れである。しかし、いま中東地域には暴力テロのエスカレートという事態が現れ、中国はこれに懸念を抱いている。パレスチナ・イスラエル双方が、国際社会の努力に応え、確実な措置を講じ、中東問題の平和解決という軌道に戻るよう中国は希望している」と強調した。