中国の4大仏教名山

浙江省普陀山―観音菩薩道場 

安徽省九華山―地蔵菩薩道場

山西省五台山―文殊菩薩道場

四川省峨嵋山―普賢菩薩道場

中国には仏教の聖地として有名な「4大仏教名山」がある。かつては、それぞれ○○道場と呼ばれ「4大道場」とも言われていた。それぞれに数多くのお寺があり、参拝客が後を絶たない。その4つを簡単にご紹介。

浙江省普陀山―観音菩薩道場

杭州湾を東へ100km、舟山群島の中にある1つの小島である。山林は緑深く、山頂からは紺碧の海が臨め、その美しい景色は見る人を感動させる。島内には20以上のお寺があるが、代表するのは普済寺、法雨寺、慧済寺の3つ。

安徽省九華山―地蔵菩薩道場

合肥を南西へ300km、線香の煙がまつわりながら立ち上り、善男善女たちが参拝する聖地である。気候が良い避暑地でもあり、「九華十景」という風光明媚な景色で有名。80余りのお寺が現存し、300人ほどの僧侶・尼がいる。

山西省五台山―文殊菩薩道場

太原を東北へ25km、敦煌の壁画にも描かれているほど、国内外で名を馳せている聖地である。5つの山頂が平らなところから、五台山と呼ばれる。顕通寺、塔院寺、殊像寺、羅候候寺、菩薩頂の5つが有名で、5大禅院とされている。

四川省峨嵋山―普賢菩薩道場

成都を南西へ160km、海抜3098mの山頂から眺める雲海は絶景で、古くから仙人の住む場所「仙境」と称えられている。峨嵋山登山の出発点となる報国寺をはじめ、伏虎寺、清音閣、万年寺など有名なお寺が多数ある。