孔泉スポークスマン、イラク難民への救援物資が
近いうちに発送すると発表

 孔泉外交部スポークスマンは27日北京での記者会見で、イラク難民を援助する中国の人道主義物資は近いうちにヨルダンまで運ばれることを明らかにした。

 これは孔泉スポークスマンが記者のインタビューに応じた際述べたものだ。その際、孔泉スポークスマンは、「現在、イラクの人道主義状況は急激に悪化しつつあるが、中国側はこれに深い関心と憂慮を示している。中国政府はイラク難民に人道主義援助を提供することを決めた。近いうちに運びだされる援助物資は主に難民を安置するテントなどである」と述べた。

 孔泉スポークスマンはまた、イラク人民が遭遇した人道主義災難を軽減するため、できる範囲内での援助を引き続き提供していくとの中国側の立場を表明した。

 また、孔泉スポークスマンは同じくこの記者会見で、「中国のモスリムが政府のイラク問題での立場を断固支持する」と述べた。

 孔泉スポークスマンはその際、「中国のイスラム教協会はこの22日声明を発表すると共に、全国のイスラム教信者に向けて公開状を発表し、できるだけ早く戦争を止め、平和を回復するとの強い願いを表明したほか、戦争を停止し、イラク問題を政治解決の軌道に載せるようという中国政府の立場を断固支持する姿勢を示した」と述べた。

 孔泉スポークスマンはまた朝鮮の核問題に触れ、「中国側は関係各方面が共に努力し、朝米双方の対話を早期スタートさせるよう期待する」と述べた。

 これは記者の質問に答えた際述べたもので、孔泉スポークスマンは「朝鮮半島現在の情勢から見ると、関係各方面が冷静と自制を保つべきであり、情勢をエスカレートさせるような行動を取るべきではない。制裁は問題を解決できず、朝鮮半島の平和と安定を維持することは各方面のいずれにとってもプラスだ。朝米両国が対話を通じてこの問題を解決することを中国は望んでいる。朝鮮半島の非核化目標の実現や、半島の平和と安定の維持にプラスとなる提案なら、中国は前向きな態度でこれを検討し考慮に入れる」との姿勢を示した。