温家宝総理、唐家セン国務委員、川口外相とそれぞれ会見

温家宝総理と唐家セン国務委員は4月7日、川口順子外相とそれぞれ会見した。

この会見で中国側は「中日双方は『歴史を鑑として、未来に目を向ける』という共同の認識に基に、歴史を正視して未来に目を向け、両国の持久的かつ友好的な協力関係を構築していくべきだ」との考えを強調した。

温家宝総理は、その際「いまは新世紀における新しい情勢を迎えていることから、中日両国の友好関係は強化されるべきであり、弱めることは出来ない。両国は各レベルの往来を増やさなくてはならず、また経済貿易など分野の協力をも拡大すべきで、少なくしてはならない。中国政府は中日関係を引き続き重視し、発展させてくつもりであり、両国が中日共同声明など三つの文書を指針とし、各分野の互恵協力を強化させ、民間の伝統的な友好関係をも広げていくよう期待している」と述べた。

また、唐家セン国務委員は、会談の際「中日双方は、両国関係の健全な発展にかかわる歴史問題と台湾問題を必ず重要視し、的確に処理して中日関係の政治的基盤を強固なものにしていくべきだ」と強調した。

一方、川口外相は、温家宝総理に小泉首相からの親書を温家宝総理に手渡したあと、「日本側は歴史を正しく認識するという基礎の上に、日中間の三つの政治文書で示された原則に基づき、中国との関係の更なる強化を希望している。中国経済の迅速な発展と世界でのその影響力拡大は日本にとってはチャンスである。双方は共同の利益を増やし、二国間協力と区域協力を強化すべきだ」と述べた。