中国政府、中国公民の海外旅行の減少を理解

劉建超外交部スポークスマンは4月15日北京での記者会見で、中国公民の海外旅行の減少を理解するとの中国政府の立場を表明した。

劉建超スポークスマンはその際「中国のゴールデンウィークに当たるメーデーは中国公民が海外旅行のシーズンだが、WHO・世界保健機関の通達によると、今までに19の国と地区で新型肺炎の症例が発見されていることから、世界各国の観光、特に海外旅行は明らかに減少している」と述べた上で、「外国人が中国大陸を訪れて観光する場合、適切な予防措置を取っていれば、中国での安全は効果的に保障できる」と強調した。

劉建超スポークスマンは更に、「現在、中国ではこの疫病は効果的に抑えられたものの、依然として厳しい状況に直面している。中国政府と関係部門は引き続き努力し、新型肺炎を早期に根絶させるため、効果的な措置を講じていく」との姿勢を示した。

劉建超スポークスマンはまた、イラク駐在中国大使館の略奪事件について、中国は緊急にアメリカ側と交渉しており、この事件に引き続き注目すると述べた。

劉建超スポークスマンはその際、「国際法によると、戦争双方は外国の大使館や領事館の要員と財産の安全を確保する義務を負うべきだ。アメリカ側は措置を講じてイラク駐在中国大使館官邸と財産の安全を保護するとともに、この略奪事件を調べていくと承諾してくれた」と述べた。

劉建超スポークスマンはまた朝鮮核問題に触れ、「朝鮮の核問題の平和的解決にプラスとなるすべての提案に前向きでオープンな態度で対応する。朝鮮の核問題が平和的解決の軌道に乗るよう期待している」という中国政府の立場を表明した。

劉建超スポークスマンは更に、李肇星外相が今月末ごろにカザフスタンを訪問し、上海協力機構の外相会議に出席することを明らかにした。