中国外交部、中国での化学兵器遺棄への日本政府の責任を強調

章啓月外交部スポークスマンは、5月23日北京での記者会見で、中国での化学兵器遺棄という問題の解決で日本政府は逃れることの出来ない責任があると強調した。

報道によると、かつて日本侵略軍が中国に遺棄した毒ガスや砲弾で戦後に被害を受けたとして中国黒竜江省の拝泉県に住む5人の中国人原告が日本政府に賠償を求めた訴訟で、日本の東京地方裁判所は5月15日、日本政府の賠償責任を否定し、原告側の請求を棄却したが、これについて章啓月スポークスマンは、「日本軍は中国での侵略で国際法に背いて生物化学兵器を多く使用し、中国人民に対し残虐無道な罪を犯し、また大量の化学兵器を中国に遺棄したことにより、中国の住民は戦後、これによって新たな被害を受けた。中国政府はこれまで日本軍が遺棄した化学兵器問題について幾度も日本政府にその立場を表明してきた。ここで中国政府は日本側が歴史に対し責任をもつ態度をとり、この問題に真剣に対処し、適切に処理するよう改めて要求する」と強調した。