中ロ首脳、共同宣言に調印

ロシアを訪問中の胡錦涛国家主席は5月27日モスクワでプーチン大統領と会談を行い、「中華人民共和国とロシア連邦の共同宣言」に調印した。双方は両国の戦略的パートナー関係を引き続き強化していくと表明した。

胡錦涛国家主席は会談の中で、「中国はロシアと共に努力して、両国関係の積極的な発展の勢いを引き続き保っていく」と表明した上で、これについての具体的な提案を提出した。

これについて、プーチン大統領は、「ロシアは中国と共同で努力して、現有の経済分野での協力プロジェクトを着実に実施すると同時に、新しい協力プロジェクトと分野を積極的に開拓していきたい」と述べた。

今度調印されたこの共同宣言は、この10年来の両国関係を締めくくり、中国とロシアが共に両国の繁栄と発展を促進し、周辺地区の安定と平和を維持することを示している。この宣言はまた、「国際情勢がどんなに変化しても、善隣友好関係や互恵協力、戦略的パートナー関係の強化はずっと両国の外交政策の優先的な戦略方向である」と強調した。

宣言は更に、「両国のハイレベルの往来と政府及び部門間の協力委員会は双方が各分野で戦略的な協力を展開する重要な保障である。双方は現有のメカニズムを強化すると共に、ほかの各レベル、各分野の交流と協議のルートをも拡大させるべきだ」としている。