北京首鋼、中国初の引責辞職・降職制度を導入

中国の大手鉄鋼メーカーである北京首鋼はこの度、独特な人事考課制度として「首鋼幹部引責辞職規定(暫定)」を採択し、中国では初めての試みといってよい引責辞職・降職制度を確立した。
 この規定では、工場長と副工場長以上の幹部は、職務を不履行しないかあるいは職務を正しく履行しなかったかまたは個人的能力に欠け、自身の行為によって業務に不当に多大な損失や影響をもたらした場合、引責辞職するか降職することも決められている。
 辞職・降職は、個人の自主退職・降職と公司による退職・降職勧告の2種類があり、業績考課に合格しなかった者、年度生産経営目標を達成しなかった者、引き受けた重要プロジェクトを完成できなかった者など8種類の者に適用する。
 このほか、国有資産を流出させた者、企業の利益に重大な損失をもたらした者、重大な人身事故や設備事故を起こした者、管轄範囲内で発生した事故や事件を妥当に処理しなかった者、法律や党規則に違反した者、工会(労働組合)で30%以上の組合員に信頼されない者なども含まれる。降職者は1年間復職できないことになっている。