中国の1−6月の不良債権処理は3618億元

 中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が発表した四大金融資産管理公司の不良債権処理状況によると、今年6月30日現在の政策的株式転換債務を含まない不良債権処理総額は3618億4100万元、回収した現金総額は792億2900万元で、現金回収率は21.90%である。

華融資産管理公司、長城資産管理公司、東方資産管理公司、信達資産管理公司などの4資産管理公司の設立は1997年のアジア金融危機などを通じて、国有銀行の不良債権問題を徹底的に解決するため、1999年政府によって設立されたものであり、国有銀行の一部の不良債権を買い取り、それを管理し、妥当に処理する使命を担っている。
 この期間に、華融公司は累計935億6700万元を処理し、回収した現金は229億9600万元で、現金回収率は24.58%であった。長城公司は累計1204億6900万元を処理し、回収した現金は129億7500万元で、現金回収率は10.77%であった。東方公司は累計356億8000万元を処理し、回収した現金は136億3300万元で、現金回収率は25.40%であった。信達公司は累計941億2500万元を処理し、回収した現金は296億2500万元で、現金回収率は31.47%となった。
 銀監会は、これら四大金融資産管理公司に対し、管理を徹底的に強化し、不良債権処理の速度を速めるよう要求している。銀監会は資産管理公司に対する管理監督を強化し、不良債権処理の過程で発生した新たな問題に対し、関係部門に検討させるという。