李肇星外交部長、小泉首相と会見

李肇星外交部長は8月11日、日本で小泉首相と会見し、川口外相と会談した。

李肇星外交部長は次のように述べた。今年は中日平和友好条約締結25周年であり、条約は両国関係発展のためにしっかりした政治的基盤を固めた。中国の新しい政府は対日関係の発展を重視している。当面、中日関係の主流はよいものであり、双方のハイレベルの往来と政府間の交流は密接に行われ、経済貿易協力は絶えず強化され、民間交流は活発に行われている。国際と地域の実務における双方の協調と協力は日ましに強化されている。

日本政府、特に首相本人は平和憲法を堅持し、平和と発展の道を歩く決心を度々言明したが、中国側はこれを賞賛する。小泉首相が盧溝橋抗日戦争記念館を見学した際、歴史を反省し、日中はこれ以上戦わないと明確に表明して、中国人民に深い印象を残した。歴史は負担になるべきではなく、知恵と力の源になるべきであり、こうしてこそ未来に目を向け、両国関係の健全な発展を推進することができるのである。

小泉首相は日中関係発展の動きを積極的に評価し、次のように述べた。日本は歴史を鏡とし、未来に目を向けた日中友好協力関係を発展させることを願っており、これは日中双方の共通の認識でもある。中国の発展は日本にとって脅威ではなくて、チャンスであり、私はいろいろの場で一再ならずこの観点を明らかにした。日中は広い範囲で共通の利益を持っており、提携の分野も日ましに広くなっており、日中双方が締約25周年記念をきっかけとして、両国の交流と協力をいっそう強化、拡大し、日中関係の前向きの発展を推進するよう期待する。

李肇星外交部長は朝鮮半島の核問題についての中国の原則的立場を詳しく説明し、中国側の6者協議を準備する面でとげた進展を通報し、日本側が建設的な役割を発揮するのを歓迎すると表明した。小泉首相と川口外相は中国が朝鮮核問題の平和的解決のために払った努力に感謝するとともにそれを高く評価した。中日双方は対話を通じて核問題を平和的に解決すべきであると一致して考え、半島の非核化を実現し、同時に朝鮮の安全に対する関心を解決すべきであると主張した。

李肇星外交部長は川口外相と会談する時、このほど中国のチチハル市で中国侵略日本軍の残した毒薬入り缶の漏洩事件は中国側に重大な人的傷害をもたらし、このことは中国人民の健康、安全、感情にかかわり、日本側はそれを高度に重視し、責任を負い、善処すべきであると述べた。川口外相はこの事件の被害者に深い同情の意を表し、日本側がこの重大な状況を重視し、誠意をもって中国側と密接に協力し、善処すると表明した。

同日、李肇星外交部長は日本共産党中央委員会議長の不破哲三氏、日共委員長の志位和夫氏と会見し、日本記者グラブで記者会見を行って、中日関係、朝鮮半島の核問題、人民元切り上げなどについての記者の質問に答え、NHKと東京新聞記者の特別インタビューに応じた。