製造業情報化の旗艦企業の育成を目指す中国

国家科学技術部ハイテク発展産業司の李健司長は8月8日に開かれた「中国製造業情報化建設高級フォーラム」で、中国は世界の製造業の高度化やネットワーク化発展の中でチャンスをつかみ、情報化向上を通じて製造量の競争力を高め、製造大国から製造強国への転換を図らなければならないと語った。

李司長は、中国製造業の情報化におけるコアコンピタンス製品の研究・開発は、主に中国の国情に合致したデジタル化や製造システム、オートメーションコントロールシステム、企業管理システムなどの技術的把握にあると語った。

現在、中国は珠江デルタ地帯や長江デルタ地帯で製造業4000社をオンラインで結ぶネットワークプラットフォームを構築しており、政府の指導下で、設計、資金、仲介業者の育成などの措置を講じて、中国製造業の情報化を促進するための環境づくりに力を注んでいる。

中国製造業の全体的な規模は現在、アメリカ、日本、ドイツに次いで世界第4位にランクされている。その中で、鉄鋼、セメント、化繊、化学肥料、テレビなどの年産量は世界でトップを占めているが、「フォーチュン」誌などが発表する企業ランキングでは、中国の製造企業がランクされていないため、各種製造業の旗艦企業育成が今後の課題となっている。