呉委員長、中日平和友好条約25周年記念式典で演説

全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長は9月5日、訪問先の東京で開かれた「中日平和友好条約」締結25周年記念式典で演説した。その内容は次の通り。

25年前、中国と日本の先輩の指導者たちは、長期の戦略に立ち、数々の困難を克服して「中日平和友好条約」を締結し、法律の形で「中日共同声明」の各原則を確認した。これは中日両国の平和共存、世々代々にわたる友好のために法的な基礎を作り、両国の政府や国民の交流・協力に強固な懸け橋を築くとともに、中日両国の人々が世々代々にわたり友好的に付き合っていくという願望を体現するものであり、時代を切り開くという大きな意義がある。

事実が証明しているように、いかなる時でも、われわれが3つの重要文書(「中日共同声明」「中日平和友好条約」「中日共同宣言」を指す)の原則と精神を順守しさえすれば、中日関係は順調に発展し、これらの原則や精神に背けば、中日関係に曲折が生じる。

中国の新しい指導グループは、これまでと同じく中日友好の発展に尽力している。われわれは日本が平和憲法を守り、平和発展の道を進むことを賞賛、希望する。中日双方は長期的かつ戦略的な視点から両国関係を形づくっていくべきである。

われわれは「中日平和友好条約」締結25周年記念を新たな起点とし、「中日共同声明」、「中日平和友好条約」、「中日共同宣言」という3つの政治的文書の方針の下で、「歴史を鏡として未来に目を向ける」という精神に基づいて事を運び、そのうえで存在する問題を適切に処理し、共通認識や相互信頼を深めるとともに、「平和と発展」「友好と協力」というテーマに基づいて、平和や安定的な友好協力に尽力し、それによって両国国民により大きな幸福をもたらし、アジアや世界の平和と発展にさらなる新しい貢献を果たしていこうではないか。