1〜9月のGDP成長は8.2%と国家情報センターが予測

国家情報センター経済予測部は9月3日、今年第3四半期の経済情勢レポートを発表し、今年第1、2、3四半期のGDPは累計7兆8千億元で、成長率は8.2%に達するとの見通しを示した。また、投資、輸出、工業生産は高度成長を維持し、消費需要は迅速な上昇に転じるとしている。

同レポートは、中国経済には現在、投資成長の過熱傾向、低レベル分野での参入過多の再度出現、銀行の貸付とマネーサプライ増加の行き過ぎなどの問題が見られると指摘し、こうした問題の根本的原因は、体制的な構造と供給の欠陥にあるとする。問題の解決には(1)政府職員の健全な業績審査システムの確立(2)「権利、責任、利益」が一体となった投資決定システムの迅速な確立(3)現在の政府主導型投融資体制の改革(4)資本市場の発展(5)直接融資比率の増加(6)金融体制改革の加速――などが必要だとしている。