李肇星外交部長、安保常任理事国会議で「新イラク決議の採択を」

イラク再建について話し合う国連安全保障理事会常任理事国5カ国の外相会議が9月13日、ジュネーブで開かれた。中国の李肇星外交部長は、イラクの安定および主権の早期回復、再建プロセスの加速、イラク国民の主体的管理の実現が国際社会の普遍的な願望であり、各国の共通の利益にも合致するとの考えを表明した。

5カ国外相は、国連のアナン事務総長を交えて意見を交換した。李部長は、イラク問題に対する中国政府の考え方や主張を説明し、「国連はイラク問題に関する新決議を採択して、イラクの安定、安全、主権の早期回復を支援し、国連の役割発揮を推進し、イラク再建に対する国際社会の幅広い支持と参加が得られるよう条件を整える必要がある」と指摘し、「こうした努力は、長年の戦乱に苦しむイラク国民が平和で平穏な生活を送り、経済発展に専念する助けになり、同時に中東および湾岸地域全体の平和と発展にも役立つ」と述べた。

李部長は「安保理常任理事国の5カ国は、世界の平和と安全に重要な責任を負っている。全世界の人々の期待に背かないよう、5カ国は団結と協力を保ち、前向きの姿勢で、実務的で責任感ある精神に基づいて当面の問題を処理しなければならない」と強調した。