今年の対日貿易額は1200億ドルを突破する見通し

魏建国中国商務部副部長が9月24日、山東省威海市で開かれた中日韓3カ国の経済・技術面の協力促進を目指す「第3回環黄海経済・技術交流会」に出席し、講演を行った。

魏副部長は「中日韓3カ国は経済構造や製品構成が異なり、経済的な相互補完性が強い。現在、3カ国の貿易にアンバランスが存在している」と指摘した上で、「潜在力を発掘し、相互の貿易面の均衡を模索し、3者間で資源・製品の合理的な流通モデルを作り出すことで、互いに有利な経済貿易協力関係を築いていく必要がある」と語った。

さらに「中国は、日韓両国の企業がハイテク分野で積極的な対中協力を行い、大胆に技術を移転すると同時に、中国製電気機械設備の輸入を増やし、3カ国貿易にバランスを保たせるのを歓迎する」との考えを明らかにした。

魏副部長はまた、今年の中日貿易総額は1200億ドル以上、中韓貿易総額は500億ドル以上になる見通しであると語り、中国の輸入市場については、「今後3年間に、1兆ドル規模の輸入市場を世界に提供する」と予測し、「中日韓3国の協力関係が強化されれば、日韓両国が最初に巨大市場の恩恵を受けることになろう」と強調した。