金財政部長、「現行の人民元為替制度は中国経済の実態に合っている」と語る

金人慶中国財政部長は9月23日、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会で演説し、人民元を事実上米ドルに固定する為替政策について、「人民元の安定は世界経済の安定にも貢献してきた。現行制度は中国経済の実態に合うものだ」と述べ、当面は現行制度を続ける方針を改めて明らかにした。

金財政部長は「金融部門の改革とともに為替制度をさらに改善することを考えている。資本自由化を慎重に進め、外貨使用の制約も徐々に緩和し、国際収支を安定化させたい」と述べ、長期的には人民元の為替相場制度の見直しに取り組む姿勢を示唆した。