中国のハイテク産業発展に「創業板」開設が必須

中国科学技術部の徐冠華部長は9月16日、国務院報道弁公室の記者会見で、「創業板」(新興企業向けの株式市場で、中国版ナスダックと呼ぶべきもの)の設立は中国のハイテク産業にとって非常に重要かつ必要であるという見解を示し、次のように語った。

「創業板」を開設するには、ハイテク産業はまず企業側が国際競争に対応できる体制をつくる必要があり、政府も必要な仲介機関を設置してバックアップする必要がある。そうしたものがなければ、市場を整備しない状態で「創業板」を開設することになり、市場開設や運用のリスクは減るどころか、大きくなるばかりである。

ハイテク分野の民間企業と国有企業は市場競争の面で平等なスタートラインに立ち、研究、施設などでも各方面でも必要な条件を平等に提供すべきであり、まずはこれら制度の構築を試行するなどの面で工夫を凝らす必要がある。