中国外国為替管理局は銀行の外貨流入ルートを調査

外貨業務取扱指定銀行(以下は外指銀行と略称)の外貨取扱・決済業務の特別調査に関する緊急会議が先月蘇州市で開かれた。会議は国家外国為替管理局蘇州センター支局国際収支所の姚副所長が主催し、同市の外指銀行国際業務部の責任者らが出席し、外貨業務の自己調査について話し合い、8月30日までに外指銀行各行が自己調査レポートを所在地にある外国為替管理局に報告することが決まった。

こうした自己調査は蘇州市だけでなく、全国各都市の外指銀行でも行われている。国家外国為替管理局が8月12日に「国家外国為替管理局の外指銀行に対する外貨業務特別調査通達」を下達し、全国範囲で特別調査が始まっている。

業界関係筋は、「こうした措置は国家外国為替管理局が外貨の流入を調べるためのものである」と見ている。

国家外国為替管理局は8月26日、今回の調査について公告を発表し、「中国における外国為替資金の動きは外指銀行が中心的役割を果たしていることから、外国為替問題を解決するために調査を通じて外貨資金の流動状況を調べる」としている。

また、調査の目的について、@銀行外貨業務状況を把握するA外貨の流動状況や国際収支変動状況を確認し、外貨資金不正流動の状況を把握するB外国為替管理政策の実施情況を把握し、政策改善及び合法的な資金流動に対する保護策を構築する、などを挙げている。