第5回国際果物・野菜博覧会、中国の煙台市で開催

第5回国際果物・野菜博覧会は国連アジア太平洋経済社会委員会、国連アジア太平洋農業工事・機械センター、国連アジア太平洋技術移転センター、中国工程院、商務部、科学技術部、農業部、国家外国専家局、国家林業局、中華全国供給販売合作総社、山東省人民政府の共催で、山東省煙台市人民政府が中心となって9月23日から27日まで煙台市で開催した。

博覧会の開幕式は9月23日午前、煙台市のAPEC広場で盛大裏に行われた。大会ではまず全国政治協商会議副主席、中国工程院院長徐匡迪氏の祝賀メッセージが読み上げられた。祝賀メッセージは、果物・野菜産業の発展を強力に推進し、優良新品種を研究、開発し、農産物の付加価値を高め、農民の収入を増やし、人民の生活の質を向上させることは、中国と世界の科学技術界、産業界の崇高な歴史的使命である。まさにこの目的のために、世界各国の専門家、学者、企業家が美しい海辺都市である煙台に集まって、果物・野菜の生産物と加工機械を展示し、果物・野菜の生産技術を切磋し、経験を交流し、協力し合っている。今回の果物・野菜博覧会は、必ずや果物・野菜の栽培と加工技術の発展を推進し、果物・野菜産業化のプロセスを速め、人類の共同の進歩に貢献するだろうと述べている。

山東省の孫守璞副省長は開幕式で歓迎の挨拶をし、山東省は斉魯文化の発祥地であり、中国沿海の経済大省であり、アジア太平洋経済社会委員会の加盟国と密接な経済貿易往来を保っている。煙台市は中国が初めて対外開放した14沿海都市の1つであり、中国の重要な果物・野菜の生産・加工・輸出基地である。われわれは各界の新旧の友人がこの果物・野菜博覧会を通じていちだんと友情を深め、協力を強化し、共に発展をはかることを心から望んでいると述べた。

国連アジア太平洋経済社会委員会国際貿易投資局のラビ・ラテナアク局長は開幕式で歓迎の挨拶をし、煙台で開催された国際果物・野菜博覧会は参会者に果物・野菜分野の新技術と生産様式交流のすばらしい機会を提供し、参会者が新しいパートナーシップを強化し、構築することに役立ち、参会者特に貿易業界とその企業に新しい輸出商品と市場の動向を確定する多くの機会を提供する。これらのすべては、各国の経済事業の発展に役立つだろうと述べ、また中国政府、中国工程院、山東省政府と煙台市政府に心からの感謝の意を表し、果物・野菜博覧会の円満な成功を祈った。

中国工程院の沈国坊副院長は開幕式で歓迎の挨拶をし、博覧会の主催国として、中国はアジア太平洋経済社会委員会の各加盟国と共に、果物・野菜の生産・加工技術の研究と開発に引き続き力を尽くし、果物・野菜産業に使う技術の量を増やし、アジア太平洋経済社会委員会の各加盟国の経済の共同の繁栄を推進することを望んでいる。

今回の果物・野菜博覧会のテーマは「緑色・健康・未来」である。その目的は果物・野菜の技術切磋と生産物展示を通じて、国際間で果物・野菜の技術交流と協力を展開し、技術成果を譲渡し、経済貿易協力を促進するために橋渡しをし、技術進歩を促し、果物・野菜業に使う技術の量を増やし、企業の市場競争力を強め、果物・野菜の生産・加工技術と市場の現代化、産業化、国際化の実現を速めることにある。会議の内容は主に技術切磋、果物・野菜および関連生産物の展示、経済技術の商談と協力を含んでいる。

会期5日間の第5回国際果物・野菜博覧会は27日に閉幕した。この博覧会で展示に参加したブースは582に達し、そのうち海外のブースは128に達した。そのうち韓国のブースは16、マレーシアは15、日本は11、イタリア、アメリカ、ノルウェーなどはいずれも7つ以上であった。展示に参加した海外の代表団は93、国と地域は46、海外の業者は2300人近くに達した。

今回の果物・野菜博覧会で締結された外資利用プロジェクトは99件で、投資総額は9億1100万ドル、契約ベースの外資額は7億2000万ドルに達し、経済貿易協力の新しい突破を実現した。博覧会で締結された外資利用プロジェクトのうち、1000万ドル以上のプロジェクトは23件で、契約ベースの外資額は4億9300万ドルである。

これまでの果物・野菜博覧会と違って、今回博覧会には中国工程院のアカデミー会員8人、国内外の専門家、学者27人が姿を見せ、30余件の科学研究と理論の成果があがり、情報、技術、資源の共有がいちだんと推進された。

博覧会の開催期間に、組織委員会は果物取引と技術展示という2つの分会場を設立し、この2つの分会場で5つの関係活動を行い、果物・野菜博覧会の全体のブランド効果を構築した。伝えられるところによると、棲霞蛇窩泊分会場だけでも国内外の果物取引業者、仕入業者を延べ3万人余り引き付け、取り引きされた果物は4000余万トン、取引額は1380余万元に達した。

香港、韓国のソウル、大邱などに飛ぶ国際便の開通に次いで、今年11月9日に煙台から大阪に飛ぶ国際便が開通する予定。新型肺炎で開催が延期されたAPEC電子商取引博覧会は2004年6月15日から19日まで煙台で開催される予定である。

(施殿文)