中国、東北地区復興のため自由貿易区の建設を提議

中国共産党第16期中央委員会第3次全体会議に参加した遼寧省、吉林省、黒竜江省の3省代表は、東北振興問題について記者のインタビューに答えた。

吉林省の王雲坤党委員会書記は、東北地区は自由貿易区を建設できるかという質問について、ハルビン、長春、瀋陽、大連をつなぐ自由貿易ベルト地帯の構想を明らかにし、東北の大動脈になる同ラインから、東北各地につながり、貿易を通して東北地区全体の経済を発展させるという見解を示した。

黒龍江省の宋法棠党委員会書記は、同省を工業、石油化学、エネルギー、有機食品、医薬など各産業の国家重点地域に建設することを目指すと語った。

また遼寧省の聞世震党委員会書記は、2010年までに既存の工業基地の振興計画を完成させ、中国のトップレベルの設備製造及び原材料工業の重点基地として、同省を発展させるという計画を明らかにした。

東北振興計画は3中総の重点議題の一つとして、体制改革、経済改革など多方面で活発な議論が行われた。3省代表の明らかにした考えは、東北地区全体の活性化という意味からでも、今後、同計画に大きく盛り込まれていくと見られている。