中米首脳会談、朝鮮核問題の平和解決への努力で一致 

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するためバンコクを訪問中の胡錦涛国家主席は10月19日、ブッシュ米大統領と会談した。

胡錦涛主席は「双方が戦略的見地に立ち、両国関係を高度に重視し、建設的な中米協力関係の絶え間ない前進を推進することを望む」と強調した。

また人民元レート問題については、胡主席は「中国は責任ある態度を取る」と表明し、「中国の市場需給を基礎とした単一の管理変動相場制の施行は、現在の中国経済の発展段階、金融管理水準、企業の対応能力に適応している。われわれは、金融政策改革を進める中で、人民元レート決定メカニズムについてさらに探求し、完備していく」と述べた。さらに「われわれは対米輸入の増加を望む」と表明し、米側が対中輸出規制を緩和し、両国経済貿易協力を健全かつバランスの取れた発展を推進するよう望む考えを示した。

朝鮮核問題については「中国は引き続き対話を通じて平和解決するよう努力する。関係各方面は、このプロセスの環境整備に向け努力すべきである。中国は、朝鮮核問題について関係各方面との話し合いと協力を強化していきたい」と強調した。

これに対し、ブッシュ大統領は「米国政府は1つの中国の政策を堅持し、米中間の3つのコミュニケを順守し、『台湾独立』に反対する。この政策は変わらない」と指摘し、「米国は朝鮮核問題の平和的解決に引き続き努力する。朝鮮核問題の平和解決に向けた中国の積極的な役割発揮を米国は高く評価し、北京6カ国協議のプロセスを支持する」と述べた。