北京医院、コロナウイルスのクローン実験に成功

 『健康報』によると、北京医院衛生部臨床検験センター・分子生物学実験室の主任を務める蔡剣平博士はこのほど、同医院の研究チームが新型肺炎「重症急性呼吸器症候群(SARS)」のコロナウイルス遺伝子のクローン実験に成功したことを明らかにした。

専門家は今回の実験成功について「コロナウイルスの遺伝物質を永遠に保存・複製することが可能となる。SARS関連の研究材料の入手が容易になった」と評価した。

世界的に見ても、これまでに同技術の実験に成功したのはカナダ人研究チームだけである。北京医院による今回の実験成功は、コロナウイルスの蛋白質関連、SARS診断システム、治療システム、薬品・ワクチン開発などの研究に大きく役立つものとして、中国の専門家の注目を集めている。