北京地下鉄4号線と10号線工事、一部民営化案を採用

 北京市地鉄グループの王コウ副総経理はこのほど、北京の地下鉄は4号線と10号線の第1期工事について、新たな調達方法を採用し、海外資本との合弁や提携を検討するとの考えを明らかにした。10号線には奥運(オリンピック)支線が含まれる。

王副総経理によると、地下鉄4号線と10号線の第1期工事には一部民営化案(PPP)を取り入れるほか、1つの地下鉄建設プロジェクトを2つに分けて進められる。地下線路、駅などの土木建築工事の投資や建設については、政府または政府関連企業が行う。車両、信号などの設備に対する投資、運営、保守などにはPPP方式を取り入れる予定である。

そのほか、調達方法を多様化し、銀行ローン、社債、外国政府借款などを利用することで、財務コストの軽減を図る。

北京地下鉄4号線は全長28キロ、第1期工事の建設予算は約148億元。一方10号線は全長約33キロ、第1期工事(奥運支線を含む)の投資総額は約150億元。