温家宝総理 エバンズ米商務長官と会見

 温家宝国務院総理は10月28日、エバンズ米商務長官と中南海紫光閣で会見し、中米の経済貿易問題について友好的かつ率直な意見交換を行った。

温総理は、「経済貿易関係は中米関係の重要な基礎であり、二国間の経済貿易協力を強化することは両国国民の根本的利益に合致する」と述べ、「中米両国の経済は相互補完性が強く、貿易関係発展の大きな潜在力を秘めている。中国が世界貿易機関(WTO)に加盟した後、中米の二国間貿易関係も新たな発展段階に入った」と指摘した。

温総理はまた「中国は中米貿易のバランスの取れた発展を実現させ、米側からの輸入をさらに拡大することを主張する。同時に、米側が中国を『市場経済』に位置付けし、対中輸出規制を緩和するよう希望する」と中国側の立場を強調し、さらに中米経済貿易関係の中で発生する問題について、「双方が平等な立場で協議して解決を図り、両国の経済貿易の健全で、安定した発展や、経済貿易協力での双方の最終的な利益実現に役立てるべきである」と表明した。