故宮収蔵物を3Dデジタル化 永久保存へ

故宮博物院と日本の凸版印刷は10月23日、3年の準備期間を経て、故宮文化資産デジタル化応用研究所を正式に設立した。凸版印刷は5億円を出資し、故宮博物院全収蔵品の映像著作権の半分を取得している。

開幕式では、このほど完成したデジタル映像作品「紫禁城・天子の宮殿」が上映され、大型スクリーンに紫禁城のリアルな3次元シミュレーション映像が映し出された。この作品はTVゲームのように、コントローラー操作を使って「バーチャル紫禁城」内を自由に動き回ることができる。天安門から太和殿に至る広大な空間がきめ細やかに再現されている。

同研究所は将来、故宮の全建築物を同様に映像化するとともに、100万点余りの膨大な収蔵文化財もデジタル映像化し、光ディスクなどに永久保存する予定である。