中国の情報産業、2020年までは最も潜在力ある市場

王旭東情報産業部部長は11月2日午後、博鰲アジアフォーラムのテーマ別討論会「アジアIT産業後発のメリットと合作フォーラム」の席上、中国の情報技術(IT)産業が2020年まで成長を持続すると語り、その要因として次の4つを挙げた。

(1)中国は人口が多いが、電話普及率が低く、インターネットユーザーも増加が見込まれる。経済と社会の発展に伴い、電信サービス、情報技術、情報製品、情報ネットワークに対する需要が増加している。

(2)情報技術はこれまでの技術を改良することで日々進歩している。第3世代移動通信(3G)、デジタルテレビ、次世代ネット製品は経済成長において新たに中心的役割を果たすものと見られる。

(3)情報インフラの拡大・整備が続き、海外の多国籍企業の生産構造再編と中国への生産移転が加速している。

(4)国内産業では国内と海外という2つの市場が存在するが、メーカーとキャリアの製品輸出がともに拡大し、分野と将来性が広がっている。

王部長によると、今年1〜9月の中国のIT産業の生産高はおよそ4800億元、成長率では同期のGDPの15ポイントを上回った。電話ユーザーは5億件で、普及率は固定電話、携帯電話ともに20%。今年6月現在のインターネットユーザーは6800万人に達した。