中国の民間企業、製品油卸売免許を初取得

湖北天発株式有限公司は先日、商務部から「製品油卸売経営証明書」を発給された。中国国内では、これは中国石油天然ガスグループ(中石油)、中国石油化学工業グループ(中石化)に続く3番目の製品油卸売免許であり、中国国内で初めて非国営貿易企業に授けられた製品油卸売免許でもある。これにより、長期にわたって中石油、中石化の2大グループに独占されてきた中国国内の製品油市場が開放しはじめた。外国資本よりも、民間資本の方が先にこの産業に進出することは、中国国内製品油市場の開放のスピードアップに役立つと見られる。

湖北天発は民間資本を背景に、製品油と石油プロパンガスを主業とする上場企業で、製品油の年間経営規模は10万トン以上。

WTO加盟の時点で、中国政府は外国資本向けの製品油小売と製品油卸売規制緩和を公約した。中国の製品市場が外国資本よりも先に民間資本に開放され、競争メカニズムが導入されるのは、国内の製品油産業の優勝劣敗、産業のグレードアップ、競争力の向上に役立つものと見られる。

2001年末、中国は一部の非国営貿易企業に製品油輸入割当額を与えはじめ、年間15%の率で増やしており、2003年に、中国の製品油輸入割当額が2350万トンに達し、そのうち非国営貿易への割当額が530万トンとなった。製品油輸入割当額の規制緩和は、民間石油企業が低コストで輸入製品油を仕入れるのに可能性を提供している。

製品油配送市場も民間資本にとって魅力がいっぱいある。中石油、中石化のほか、中国国内に約4万カ所のガソリンスタンドがあり、毎年の製品油配送市場の規模が3000万トンに達している。それは民間石油企業のために広い市場を創り出している。専門家によると、民間石油企業の製品油配送市場アクセスは低コストの製品油の取得と物流ルートの短縮という著しい二大優位を持っている。