証監会主席、中国企業の域外上場条件整備を発表


 尚福林中国証券監督管理委員会主席は11月17日、「大陸部企業の香港上場10周年―その回顧と展望」フォーラムで、大陸部企業の域外市場での上場環境を整える方針を明らかにし、「大陸部企業の発展の必要に基づく国際市場での資金調達をこれまで通り支持する」と述べた。

同日、北京市には香港取引所の北京事務所が設立された。同取引所の李業広主席は北京事務所の開設記念式典で、大陸部企業に対する香港市場の目立った役割として、(1)自由兌換通貨の調達、(2)企業の業務発展の促進を挙げ、さらに「より重要な役割は、市場の力による企業改革やコーポレートガバナンス(企業統治)の整備だ」と述べ、また「大陸部企業の香港上場は香港にとってもメリットが多い」と指摘し、大陸部企業の香港市場上場の効果として、(1)従来の不動産・金融中心から多元的な銘柄構成に変わり、多様な金融商品が生まれた、(2)大陸部企業が香港で上場することで香港証券市場の規模が拡大したが、これは単なる資本規模の拡大でなく、企業内容の多様性と厚みが増し、影響力と魅力が強化された――の2点を挙げた。