天津に新銀行「渤海銀行」を設立準備

天津に拠点を置く新たな株式銀行「渤海銀行」(仮称)の設立準備が進められている。これは11月15日、天津で開かれた国際シンポジウムで出席者が明らかにしたものである。

シンポジウムには、中国全国人民代表大会常務委員会の蒋正華副委員長、国家審計署の李金華審計長、ノーベル経済学賞受賞者のラインハルト・ゼルテン教授ら内外の専門家、学者ら300人以上が出席した。あいさつに立った元中央銀行担当高官は「中国中央銀行、国家銀行業監督管理委員会の認可を得て、株式銀行『渤海銀行』(仮称)の設立準備が進められている。本店は天津に設置される」ことを明らかにした。

旧工業拠点の産業構造改革や「海河」流域の総合開発、浜海新区の開発などで天津に新たに2000億元以上の資金が流入し、上場企業だけでも22社を数えるなど、環渤海経済圏の中心としての天津の役割がいっそうクローズアップされている。