中央政治局、経済対策検討会議を招集

中国共産党中央政治局は11月24日、経済現況を分析し来年の経済対策を検討する会議を招集し、人材育成の強化、人材強国戦略の実施について協議した。

会議は、来年の経済の見通しについて、比較的良好な条件が整っていると分析。(1)安定した政策や適正な調整、改革の深化と開放を進める考え方に沿って来年の経済対策を策定する(2)内需拡大方針を継続し、積極財政政策と貨幣安定政策を積極的に実施し、適切な時期に政策の力点や重点を適度に調整し、経済の安定成長を維持する。また農民の増収に努め、食糧の総合生産力を安定、向上させる(3)各分野の改革を深め、市場秩序を整頓し、対外開放レベルを向上させる(4)産業構造調整を推進し、地域経済の協調発展を促進し、科学、教育、文化、医療衛生面の発展を加速する(5)積極的な就業対策を進め、国民消費をさらに拡大し、住民生活の改善を怠らず、適切に社会安定を守るという5点に取り組む必要があると強調した。

会議はまた、ぜい弱な農業基盤、農民の増収の遅れ、就業圧力の増大、一部業種に見られる無計画な投資や低水準の事業の重複、過度の貸付投資、経済発展の不均衡などの問題点を指摘し、こうした問題点に重点を置いて、解決をはかる方針を明らかにした。