国務院台湾事務弁公室、「独立は台湾民衆に災難をもたらす」と言明

張銘清国務院台湾事務弁公室スポークスマンは11月26日、一両日中に台湾の「立法院」で採決が見込まれる「住民投票法」について、台湾の記者から「条文に『台湾独立』に関わる内容が含まれていた場合の中国政府の立場」を質され、次のように答えた。

中国政府は世界の誰にもまして、台湾問題の平和的解決による国家統一を望んでいる。我々は平和統一と「一国二制度」の基本方針を継続し、江沢民同志の「8項目の主張」を貫徹し、最大の誠意と最大の努力をもって台湾問題の平和的解決を目指していく。

現在の問題は陳水扁当局が「住民投票」「新憲法制定」および「台湾国」を提議し、さらには「民主化推進」という旗印をかかげて、実際には「台湾独立」の主張を実現しようとしていることにある。これは「1つの中国」の原則に対する重大な挑戦であり、「両岸関係」を著しく損なうものである。13億の中国人民は決してこれを容認することができない。もし陳水扁が引き続き頑迷で非を悟らず、独断専行で「台湾独立」の道を突き進むならば、必然的に多くの人口を抱える台湾民衆の根本的利益を損ない、台湾同胞を災難の渦中へ引きずりこむことになるだろう。

われわれは決してこれを座視することができない。温家宝総理は21日の『ワシントンポスト』紙のインタビューで、台湾問題について、「我々はいかなる代価も惜しまず、祖国統一を維持する」と発言しているが、これは中国政府と中国人民の確固たる信念と心の声でもある。